2016年12月21日水曜日

コップなどの容器口にみられる液だれの解消法(液だれしない容器、注ぎ口)

コップ、やかん、鍋、などから水をそそぐとよくテーブルにこぼれるときありますよね。
水ならまだふけばよいですが、コーヒーやみそ汁やスープなどだと、テーブルや服が汚れて大変!
あと、醤油やソースの容器の周りがベトベトになったり。
ワインだとこぼれるとちょっともったいない(笑)

これ「液だれ」といって、容器の口と液体の間に生じる界面張力が作用するのが原因で、
液体が重力によって真っ直ぐ下に落ちようとするのを界面張力がひょいっと
壁面に持ち上げてしまうために液体が口周りに液だまりができてしまうのです。
そこで、そういった容器の口にある加工をすると劇的に減少できます。

容器の口に水がくっつかないように撥水性を上げれば良さそうですね。
水をはじく効果の撥水性を上げるには、壁面がツルツルの面よりもデコボコしているほうがよいです。
みための表面積が増えることで界面張力があがり、これはさと芋や蓮の葉の水滴がころがる現象で見ることができます。
詳細は下記の学会発表をご覧いただくとして、実験の動画はこちらです。
https://youtu.be/BefAh5irAx4

この効果は食器や食品容器だけでなく、化粧品や溶接、バイオ、生体、美容などなど液体を注入したりするとこに色々応用ができます。

※特許出願中、開発・提携企業募集中

液だれの解消方法を発表しました! 2016.11    
流体力学会の2016年全国講演会@名古屋工業大学
(発表資料はこちら
従来の容器の注ぎ口は尖った形状で液切れを良くしていましたが、本研究では丸まった口でも溝をいれることで 撥水性があがり液だれがほぼ起きなくなります溝の形状はまだ研究の余地がありますが、リンクの資料にある結果からは注ぎ口の形状によらず、 容器口の外壁面に溝をいれることでかなりの効果が期待できます。イノベーションジャパン2016でも出展しましたが、 食器や食品飲料容器だけでなく、液体の注入機器やハンダ、溶接、バイオなどの分野でも活用できそうとのご意見をいただきました。https://youtu.be/BefAh5irAx4

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